スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←【一言】器が大きすぎるよ、夕鈴!(第1話) →◆◆1 続・君を乗せて(おまけss)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [【一言】器が大きすぎるよ、夕鈴!(第1話)]へ
  • [◆◆1 続・君を乗せて(おまけss)]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
 

ふたりの陛下/連続ss

ふたりの陛下 1

 ←【一言】器が大きすぎるよ、夕鈴!(第1話) →◆◆1 続・君を乗せて(おまけss)
タイトルそのまんまです。
夕鈴大好きな深見が、夕鈴をめぐる男の争いが見たい!と思って、書いちゃいました。
コメディ系です。ギャグ×シリアス×ラブラブも入ってるかな?
では、どうぞ。

◇ ◇

ある朝のこと。
陛下に呼び出された夕鈴は、陛下の部屋へと出向いた。
「おはようございまーす」
挨拶をしながら、部屋の中へ入っていく。
「おはよう、夕鈴。来てくれたんだね」
部屋着姿の小犬陛下に出迎えられた。
「ええ。何かご用ですか?」
そのときだった。背後から、がばっと何かに包まれて。
「私には挨拶してくれないのか、夕鈴」
--え?
戒めを解いて振り返ると、それは狼陛下だった。
「人前じゃないのに、・・・って」
はた、と気づいて、夕鈴はまた振り返った。
そこには小犬陛下がいる。
また振り返ると、やっぱり狼陛下がいて。

「ぎゃーーーーーーーーーーっ!!」
夕鈴の絶叫が、後宮中に響き渡った。

”何事だ、今のはっ!?””陛下のお部屋のほうから聞こえてきたぞ”
あわただしい気配とともに、ばたばたと侍官が駆けつけてきた。
そこで彼らが目にしたものは。

国王夫妻・朝っぱらから熱い抱擁の図であった。
「ねずみが出ただけだ。妃がおびえてしまってな・・・。大事ない。下がれ」

人払いされた部屋に残されたのは、三人。
「夕鈴、大丈夫か?」「夕鈴、大丈夫?」
ふたりの陛下が、顔をのぞきこんでくる。
「え、あ、あの・・・」
「ああ、ごめん。びっくりするよね」と、小犬陛下。
「すまないが、朝議がある。私は行くが--」
狼陛下は、そこでびしっ!と小犬陛下を人差し指で差した。
「・・・抜け駆けは許さぬ」
「気が合うね。--僕もだよ」
その瞬間、ふたりの間に火花が--怖い怖い狼陛下と、その片割れであるからして、打ち上げ花火のような盛大な火花が散ったのであった。
(ど、どうなってるの~~??)



その日の夕食の卓を囲むのは、いつものように二人ではなく--三人だった。
二人の陛下は、なんと昼間は通常通りに仕事をこなしてきたようである。
「おかげで溜まっていた書類が、今日一日でだいぶ減ったよ」とうれしそうな小犬陛下。
「そうか。例の治水工事の件だが、計画を修正することになりそうだ。あれは後回しでいい」
「了解。軍の内部陳情書なんだけど、ちょっと頭に入れておいたほうがいいと思うことが・・・」
二人は食事をしながら、お互いの仕事の報告をし始めた。
狼陛下のほうは、人前に出る仕事をこなして、小犬陛下のほうは、部屋にこもって書類仕事をする。
そういうチームワークが、すでにできあがっているようだ。

今朝も、夕鈴は人払いのために陛下の部屋に呼ばれたのだった。
”そのほうが人払いをしても自然だから”と小犬陛下に頼まれて。
彼は、夕鈴が部屋にいる間は、書類の山と格闘して。夕鈴が部屋を開ける間は、人目につかないところで昼寝をしていたらしい。
一応、周りにばれないように配慮はしているようだが・・・。
当の本人たちは、この怪奇現象自体には、何の抵抗も感じていないようだ。
ついさっき、夕鈴が李順に相談しようとしたときも同様だった。
彼は小犬陛下が片付けた書類を引き取りにきたのだが、
「さすが陛下がお二人もいらっしゃると、仕事も二倍の速さで進みますね。私ものんびりしてはいられません」
などと言って、夕鈴の訴えを顧みることなく、いそいそと去ってしまったのだ。
(・・・なんで?驚いている私のほうがヘンなの??)
思わず不安になってしまう夕鈴である。

仕事の報告が一段落したころを見計らって、夕鈴は切り出した。
「それで、お二人とも、頭が痛かったりとか、心当たりとかはないんですか?」
「えー?だから僕はさっきも言ったけど、特にないよ。夕鈴は心配性だなあ」明るく笑う小犬陛下。
「私も、ない。・・・我が妃は憂い顔も可愛い。それが私のためなら、なおさらだ」艶然と微笑む狼陛下。
「僕たち二人のため、だよ」
「そういえば--」華麗にスルーしながら、狼陛下が続けた。
「・・・昨夜は書類に目を通しながら、うたたねしかけて・・・自分が二人いればいいのに、と思ったような・・・」
「あ、僕もその記憶ある」
「そんなにお仕事忙しかったんですか?」
「「うん」」
二人は声をそろえて返事した。けろっとした顔で、落ち着き払っている。
「・・・あの、お二人とも、何かこう・・・もうちょっと驚いたりとかは、ないんですか?」
「「ない」」 二人は即答した。
(・・・もう、ダメだ・・・)
夕鈴はあきらめて、もくもくとご飯を食べることに専念した。

「仕事は--差し支えないが」
箸を置いた狼陛下が夕鈴を見つめてくる。
「そうだね、でも--」と小犬陛下も夕鈴を見つめてくる。
「「君を独り占めできないのは、残念だ」」二人の声が重なった。
右から左から、ふたりの陛下に挟まれて。夕鈴は逃げ場を失った。
「え、えっと、あの・・・ご飯のお代わりはいかがですか?」
「食欲は満たされた。・・・君が足りない」早速、狼陛下の甘々攻撃が始まる。
「まーたそうやって、すぐがっつくんだから~」小犬陛下が狼陛下を非難する。
「お前は足りているとみえるな。夕鈴は私がもらっていくぞ。異論はあるまい」
「それは夕鈴が選ぶことだよ。このあと、夕鈴はどっちと過ごしたい?」
「え・・・」
夕鈴の答えを聞き漏らすまいとするかのように、二人はずずいっとさらに迫ってくる。
「えっと、じゃ、三人で・・・三人で仲良く過ごしましょう!」
「え~」と不満げな小犬陛下。「こいつもか?」と狼陛下。
「そうだっ、私、お二人が碁を打つところ、見たいな~なんて・・・」
それを聞いた二組の目がきらっと光った。
「それは面白そうだ」狼陛下がにっと笑った。
「じゃあ勝ったら夕鈴のキスね!」小犬陛下がにこっと笑う。
「はあ?な、なんですかソレ!?」
「その勝負、受けて立つ!」
「相手に不足はないね」
「あの・・・お仕事、忙しかったんじゃないですか・・・?お二人とも、早くお休みになられたほうが・・・」
夕鈴は細々と突っ込んでみたが、めらめらと燃え上がる二人の陛下の間には、抗議が入り込む隙はまったくなかった。

食卓を後にして、早速勝負が始まった。
が。
性格は狼と小犬に分かれたようだが、知力・思考力はまったく同等で、勝負はなかなかつかなかった。
そのうち傍で見ていた夕鈴がこくりこくりと舟を漕ぐようになってしまって。
結局勝負はお流れになったのだった。

<つづく>



ひとりの女をめぐって戦うふたりの男。お約束ですね!
深見はお約束、大好きです♪
食事シーン書いていてふと思ったんですけど、白陽国ってお米のご飯より、粉物食文化圏なんでしょうか??肉まんとか揚げパンとか。

↓萌え燃料を補給してあげようというお志の方はこちら

もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [【一言】器が大きすぎるよ、夕鈴!(第1話)]へ
  • [◆◆1 続・君を乗せて(おまけss)]へ
  • Tag List 
  •  * |
 

~ Comment ~

いいですな。 

くぅ~~~。
いつでも、狼も子犬もみれちゃう!!これはお得ですね(^^)
シチュエーション的には、二人っきりになれないうえ、けん制しあうので、なにかとやっかいなところはありますが、、、いいですねぇ。二人の陛下に囲まれちゃうなんて、贅沢です!!
狼陛下がせまったりしたら、もう、どこまでも狼陛下(><)子犬陛下がじゃれついたら、もう、カワイイかも~vvv*^ ^*vvv
続き楽しみにしてま~す♪

拍手コメント御礼 

>美紀様
たびたびコメントありがとうございます!やっぱり同等に張り合うには、この組み合わせしか思いつかなくて・・・。ギャグ色が強くてラブラブ度低いかもしれません。すみません!

>M様
楽しんでいただけてよかったです♪まあベタな展開になりそうなんですが(笑)お付き合いいただければ嬉しいです☆

Re: いいですな。 

いつもコメントありがとうございます♪
原作の夕鈴は陛下の独占状態ですから。陛下が本気になるようなライバルいませんからねえ・・・
本気で嫉妬したりする陛下を見てみたいな、なんて(笑)
すみません、ギャグ色強めになってしまいそうです・・・。

拍手コメント御礼 

> 10/01 19:45 の方
コメントありがとうございます!
「君が僕の花嫁だ!」って、やーん、小犬陛下かわいいっ(><)
問題は私がかわいい小犬陛下を書けるかですね・・・(笑)
管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。
  • [【一言】器が大きすぎるよ、夕鈴!(第1話)]へ
  • [◆◆1 続・君を乗せて(おまけss)]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。