スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 64 →未成年、入室ご遠慮願います。 あとがき……みたいなもの
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 64]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 あとがき……みたいなもの]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
 

リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 最終話

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 64 →未成年、入室ご遠慮願います。 あとがき……みたいなもの

「お嬢様、少々よろしいでしょうか?」
先ほどレストランで話しかけてきたおじさんが、夕鈴に話しかけてきた。
「荷支配人……!」従業員たちが背筋をしゃきっと伸ばす。
「お嬢様のお気持ちは有難く存じます。ですが、当ホテルのフェアがきっかけでカップルが別れた――などと噂が立っては、当ホテルのブライダル事業には致命傷でございます」
「そんな!私、誰にも言いません!」
「ええ。ですが、こういったことは必ず漏れるものです」
「…………」
動揺した夕鈴は瞬きするしかできなかった。
支配人はおだやかに微笑んだ。
「私からお嬢様にバイトをご案内申し上げてもよろしいでしょうか?」

「無理!無理です、模擬挙式の新婦のバイトなんて……!」
夕鈴は必死に否定した。
だが、周りは。
「マネキンに着せて展示しておくより、ずっとアピールできますね!」
「確かに名案です!このドレスをお買い上げいただいたら、お嬢様のサイズになってしまいますし……」
さっきまでの沈んだ雰囲気とは打って変わって、わっと盛り上がってしまった。
「あ、あの……」盛り上がった雰囲気に水を差すのは気が引ける夕鈴。
「夕鈴がそのバイトをしてもよいけれど――」
黎翔が口を開いて、周りは一瞬静まった。
「条件がひとつある」
黎翔はにこやかに笑っていた。



「わー、あの新婦さん、かわいい~v」「あのドレス、豪華だけどかわいくて、よくない?」「やっぱり私もトレーン(ドレスの後ろの長い裾)が長いのにしようかな♪」
パイプオルガンの演奏にまじって、フェアに来たお客さんたちの会話が聞こえてくる。
なんでこうなるの……。
慣れないヒールに苦戦しながら、夕鈴はバージンロードを歩いていた。
新婦の父親役は支配人である。
バージンロードの先には――新郎役の黎翔が微笑んでいた。
黒のフロックコートに、夕鈴のブーケとおそろいの花を胸に挿した彼は、見入ってしまうような華があった。
彼は、夕鈴が新婦役のバイトをする条件に、自分が新郎役を務めることを言い出したのだった。
夕鈴が彼のもとにたどりつくと――
「夕鈴、綺麗だよ」夕鈴にだけ聞こえるように、黎翔はささやいた。
「~~~っ」夕鈴は赤くなった。
なんでこの人は、こういうことを恥ずかしげなく言えるのかしら。
黎翔は、一段と声を落とした。
「このまま本当に式を挙げてしまいたいな……」
「――え?」
その瞬間、パイプオルガンの音が止んだ。
いけない、おしゃべりはやめなきゃ。
夕鈴は気を引き締めて、花嫁役のバイトに臨んだ。


Fin.


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 64]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 あとがき……みたいなもの]へ
 

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 64]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 あとがき……みたいなもの]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。