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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 60

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§

「…れ「黎翔さぁん!」

暫しの沈黙の後、漸く口を開いた夕鈴の声に被さるように女の声が響いた。びくりと身体を強張らせた彼女の目の前に現れたのは…

「やっぱり!」
「…えと」
「黎翔さぁん!―――だあれ?このお子さま」

赤いヒールにピッタリとした黒のワンピース。長いダイヤのピアスを揺らして、長いストレートの髪を揺らして。真っ赤なルージュを引いた女はつかつかと近付いて黎翔の首に腕を回し、派手に頬にキスをした。大人のカンケイとやらを見せつけるかのように。

「あら…お子さまには刺激的だったかしら?」

真っ赤になってしまった夕鈴を横目で見ながら笑う。そして甘えるように縋り付きながら上目遣いに媚びた目で黎翔を見上げる。

「会いたかったわ…」
「―――どうしてここにいる」
「えー?たまたまよ?た・ま・た・ま♪」

明らかに誰かから情報を買ったのだろう。…いや、今はそんなことどうでもいい。

「…ゆ…」
「―――バカみたい。あたし」

一喜一憂して。こんな子供、騙すのなんか赤ちゃんにおもちゃを買い与えるみたいに簡単な事だっただろう。

「…夕「さよなら」

もう二度とその顔を見たくない。







「あーあ、泣いちゃった」

可哀想な事しちゃったかしら?と笑いながら彼の顔を仰ぎ見た女は一瞬にして青ざめた。
冷ややかな、紅い瞳。
この目を見たことが…一度だけある。

「あ…黎「本当にお前は無駄な事をする」

さも可笑しくもなさそうに笑う。

「そんな事をしても意味がないのに」
「そ、んな…だってあたし達あんなにいい関係だったじゃない…?」

唇に伸ばした細い指先を、払い除ける。

「そう思っているのはお前だけだ」
「……え」
「これ以上つまらない事に時間を潰している暇はない」
「つまらないって…」
「もうお前に使う時間はないという事だ」

振り払われたその手を再び伸ばそうとするが、黎翔の視線に涙が浮かぶ。

「そんなもの武器にしても私には意味がない」

言い捨てた黎翔は夕鈴の後を追う。
想いが一緒なのは、もう知っているから。



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