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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 58

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§

恐る恐る振り返る。
紅い瞳に浮かぶ表情がとてつもなく恐ろしかった。
誤解して、誤解して。
あまつさえひっぱたいてしまって。
もう…どんな顔をして謝ればいいのかすらわからない。
目を足元に見据えたまま、夕鈴は黎翔へと振り返った。しかし依然として彼の顔は見れない。

「夕鈴」

再び呼ばれ、夕鈴はぎくりと身体を強張らせた。足元に注がれた視界が段々滲んでくる。
顔を上げなければならない事はわかっている。そして謝らなければならない事も。今迄の全てを謝って、バイトを放り出してしまった事に何らかの償いをしなければならない。わかっている。わかってはいるが…身体が言うことをきかないのだ。

「―――夕鈴」

三度呼ばれた。その声は一度目とも二度目とも変わらず穏やかなものだった。
夕鈴は深く深く深呼吸を繰り返し…漸く意を決したように顔を上げた。

「…黎翔さん」

ぐっ、と唇を噛み締める。

「―――何か言う事はない?」






まるで陸に打ち上げられた魚のように、浅く呼吸を繰り返す。
黎翔はただ夕鈴を見つめたまま、何も言わず待っている。
夕鈴は浮かびそうになる涙を瞬きして振り払い、震える唇を開いた。

「ごめん…なさい…」
「―――夕鈴」
「あたし…勘違いして…っ!」
「うん…」
「さっき…黎翔さんは女の人と噂になった事がある…って聞いて「ちょっと待って」

やっとの思いで告白した夕鈴の言葉をぶち切る。

「誰から聞いたの!?」
「え?…几鍔ですけど」
「……あいつ」

チッと舌打ちしながら彼は一歩夕鈴に近寄る。

「…で、君はそれまで私が男色だと思っていたんだ」
「……ごめんなさい」

項垂れた彼女を黎翔は見遣った。



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