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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 57

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「……今日は4月1日ではありませんが」
「冗談でこんなことが言えるか」
「それもそうですね」
李順は眼鏡に手をやった。
「夕鈴さんは社長の噂を知らないのですね。なんでしたら、過去の社長の交友関係の詳細なデータをお渡しすることもできますが」
「……それはやめてくれ」
夕鈴に、あまり自分の過去を知られたくない。異性関係だけでなく。
そう思ったとき、やはり夕鈴を特別視している自分に気付いてしまった。

「あ、これなんかいいかも。メモしとこっと」
求人のポスターの前で、夕鈴はメモ書きを始めた。
黎翔のバイトを辞めてしまったので、早く次のバイトを探さなくてはいけないのだ。
「よう。バイト探してんのかよ」
声をする方を振り向くと、几鍔が立っていた。
「そうよ。悪い?」
「なにカッカしてんだよ。――あの男となんかあったか?」
「あ、あの男って誰のことよ」
「お前が付き合ってる男だよ。珀黎翔」
「――!」そこで顔色を変えないでいられるような夕鈴ではない。
几鍔はため息をついた。
「図星か。あの男はやめておけ」
「何よ!なんでアンタに指図されなきゃいけないわけ?」
「いいから聞けよ。お前は騙されてるんだ。アイツ、とんでもない女たらしだぞ」
「そんなの知って……え?女たらし?」
「やっぱり知らなかったみたいだな」
夕鈴の反応に、几鍔はフン、と鼻を鳴らした。
「アイツがお前にどう言っているのか知らねーが、まあ、ホント、次から次だわ。モデルだのなんだの食い散らかして」
「モデルって、男性用下着のモデルさんとかじゃなくて……女の人?」
「はぁ?決まってんだろ」
呆然としている夕鈴に、たたみかけるように几鍔は続けた。
「女を孕ませて結婚を迫られたこともあったって噂だ」
「はらま……って、え?」
「妊娠させたってコトだよ。もっとも、妊娠したっていうのは女の側の嘘だったらしいけどな」
「にんしんって……妊娠するのって、女の人よね?」
「?おい、お前大丈夫か」
訳の分からないことを言い出した幼なじみに、几鍔はふと不安になった。
「おい、ちょっと、夕鈴……」
几鍔の制止も耳に入らないようで、夕鈴はふらふらと歩いていった。

どういうこと?
黎翔さんはゲイじゃなかったの?
さっきの几鍔の言い方じゃ、女の人ばかりと付き合ってる感じだったし……。

明玉の言葉が脳裏によみがえる。
『そんな嘘をついてまで、アンタと付き合いたかったのね……』
黎翔さんが……?ホントに……?
かああっと赤くなる夕鈴。

「――夕鈴」
呼びかけられて、夕鈴はびくっとした。
それが、当の黎翔の声だったから。



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