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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 52

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§

「ちゃんと話しましょう」

話すのはいい。
話すのはいいが―――
何故ここなのか。

直接疑問をぶつけると、きょとんとした顔で首を傾げられた。

「だって、黎翔さんと初めて会ったのはここですから」

彼女が天然だということには薄々勘づいてはいた。

だからと言って…無防備過ぎる!

二人ちょーん、と正座で膝を突き合わせているのは…そう。
赤いサテンが波打つ、円形のベッドの上だった。




プリーツスカートから覗く膝が眩しい。ちらりと見える鎖骨やら、長い髪を縛ったあとの後れ毛とか、うなじとか。
もうどんだけ理性試してるんだ!的なその所業に、黎翔はベッドに顔を伏せたくなるのを必死で堪えた。やってしまったら、間違いなく死ぬ。妄想だけで軽く死ねる。

「で、ですね」

普通に話し出す夕鈴からは何となく言い淀む雰囲気は漂うが、恥ずかしそうなところは感じない。男として見られていないのかと軽く落ち込む。こちとら仮にも二十歳そこそこの健全なる男なのだ。

「…うん。何…?」

そしてこの黎翔を、彼女はまたもや勘違いしてしまった。

そっか…そりゃ、恋人に見られたら大変だよね。

しかも場所は李順との逢い引きに使ったホテルである。
しかし話はかなりプライベートな問題で、夕鈴にはここ以外他人に聞かれない場所は考えつかなかった。

「あ、話が終わったらすぐに出ますから!」

もしかしたら二人のどちらかと約束しているのかもしれない。ならば誤解が誤解を生むと…それこそがまさしく誤解なのだが、夕鈴はわたわたと両手を振る。

そして黎翔はその仕草にまた落ち込む…という悪循環。

ホントに彼女に男として見られていないのかな…。

哀愁漂うその背中は軽く十歳は老けて見えた。





「で、ですね…」
「…うん」
「あの……その…」

夕鈴とて、いくら所帯染みていると言ってもまだ十代の未成年である。なかなかそういうカンケイを口に出すのは憚られる。

言い淀む彼女に、暗い目を向ける黎翔。

「言いたい事があるなら、ハッキリ言っていいよ」

もう婚約者の契約を切りたいのか。

そう投げやりに声を掛ける。

ハッ!と目を見開いた夕鈴の琥珀色の瞳が徐々に潤み出し―――あっという間に決壊した。

一方ギョッ!としたのは黎翔である。契約を切りたいと言い出せない夕鈴を促したつもりでいた。
なのに…何故泣かれるんだ!?

「ちょ…!夕鈴!?」
「あ、あの…」
「―――何?ちゃんと聞くよ」

その一言についに夕鈴が叫んだ。

「本命は李順さんとあの人、どっちなんですか!!?」

ラブホテルは防音でよかったと黎翔は頭の片隅でぼんやりと思った。


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