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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 50

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§

「ちょ…っ!待って!」

叫ぶだけ叫んで逃げ出そうとした夕鈴の腕を掴む。自分の手の平にすっぽりと収まってしまったその細さに微かに鼓動を速めながらも、一向にこちらを見ようとしない彼女の顔を覗き込む。

「―――何かした?私」
「………」
「言ってくれなきゃわからない」
「………」
「夕鈴!」

突然声を荒らげた彼に、夕鈴はびくりと身体を強張らせ―――

―――怖がらせた。

怯える小動物のように潤んだ瞳で見上げられると、その思いが胸をつく。
怖がらせたい訳じゃない。他人には怖がられようとどうでもいいが…彼女だけには。

「―――夕「さいってーーー!」

しかし再び声を掛けようとした時、それはそれは見事な左フックが彼の頬を直撃し。
彼がそこから立ち直るまでに夕鈴の姿は跡形もなく消え去っていた。







「…また何をなさったんですか」
「なんにもしてない」

なんで秘書にまでじと目で睨まれなきゃならないのかさっぱりわからない。
赤く熱を持ったままの頬に濡れたタオルを当てながらも黎翔はため息をつきつつその痛みに顔を引きつらせた。
結局そのまま追い付く事が出来ず、彼女を逃がしてしまったまま、彼はすごすごと会社に戻って来るしかなかったのだ。


「とりあえず部下の手前もありますからね。今日はもう出ないで下さいよ!」
「…わかった」

そうは言うものの仕事は山程ある。デスクの上に山積みになった書類を一番上から一枚取りつつ先程の夕鈴の言葉を思い返す。

しかし… 人の気持ちをもてあそぶって―――なんだ?





その頃、夕鈴はその挙動不振ぶりから親友である明玉からまさしく尋問を受けていた。

「め…明玉…」
「なあに?夕鈴」
「その獲物を狙ったような顔、やめてほしいんだけど…」
「獲物って!あたしはただ沈んでいる親友の心の枷を取ってあげたいな…って!」
「―――なんかその言い方…今回は何読んだの」
「ん?BLのライトノベル」

腐女子という言葉も最近知った。そのものである目の前の親友によって。
しかし…その時には現実にそんな世界があるとは知らなかった。
その対象が、気になる男の人だとも。

自然と目が潤み出す。
自覚しかけた想いに、吐き出す先のない苦しさ。
元々長女の夕鈴は、母親が亡くなってから一人で我慢する事が増えた。小さい頃から一緒の親友である明玉だけがそれを知っている。

「明玉…」
「いいから、話して御覧?」

まるで幼子に言い聞かせるかのように囁かれ。夕鈴はそれなりに耐性のある親友に全て打ち明ける事にした。



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