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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 40

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§

ダダダダダダダダダダ!!!

ものすごい包丁捌きにびくりと黎翔は肩を竦めた。
先程まで特売の豚バラの塊をスライスしてたかと思ったら、流しの下から包丁を二本取り出す。そこからノンストップで両刀を使ってのミンチ作りだ。あまりにも鬼気迫るその形相に彼は思わず距離を取った。

「これ、練ってください」

豚肉に塩コショウ、玉ねぎ人参のはしっこ。椎茸の軸を刻んでボールに入れたものを黎翔へと渡す。大きなボールを抱えた彼は一瞬きょとんとし、「え?」と呟いた。

「このまま?」
「は?」

今度は夕鈴がきょとんとする番。

「なにがですか?」
「なにが…って、このまま混ぜるの?」
「え?あー、卵は入れますがパン粉入れるんで「いやそうじゃなくて」

怖々ボールの中身を覗き込む。

「このまま混ぜたら手が生肉臭くて、指の中や爪の隙間にひき肉が入っちゃうでしょ?ビニール手袋なんかない…」

顔を上げた黎翔の声が不意に途切れた。
そこには比田井に怒りマークをつけた可愛い彼女がダークなオーラを背負っている。

「―――黎翔さん」
「…ハイ」
「ウザい」

この一言に黎翔は雷に打たれたようにガックリと膝を着き、ドアの隙間から様子を窺っていた浩大は腹を抱えながら瀕死でのたうちまわっていた。




日本の古きよき台所を追い出されてしまった 黎翔は、ピンクのフリルエプロンとちゃぶ台というアンバランスな格好で汀家の居間に沈み込んでいた。既に立ち入り禁止を言いつかってしまった彼は、いい匂いが漂い始めても動く事がままならない。

「黎翔サマ、かわ「地獄に左遷するか?」

黎翔自体はそのルックスうえ、邪魔者扱い更には拒否された事などあるわけもなく。女子高生の仕打ちにかなりヘコんでいた。
それでも「ご飯出来ましたよー」の一言にのそのそと起き上がり配膳しに台所への立ち入りを許されたのだが…

「…これ」
「はい、ご飯ですよ?」

玄米ご飯にピーマンと椎茸の肉詰め、秋刀魚の塩焼きに野菜たっぷりの味噌汁と彼の手におえないものばかり。
ちなみに玄米は初体験である。

「夕鈴…あの「お残しは許しませんよ?」…ハイ」

そうして彼女初の手料理は、目をつむり、息を止め、震える指で箸を持ち、飲み込むというかつてない経験をしたのであった…。



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