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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 38

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§

「ちょっとおばさん!?その大根あたしが先に取ったんだけど!」

「おじさん!この豚バラブロック、脂身多すぎ!取り替えて!!」

「この鯵、タイムセール!?」

次から次へと籠に放り込み、既に一籠は一杯だ。その籠も「夕鈴、持つよ」とありがたいお言葉を遠慮なしに「じゃ!お願いします!!」と嬉々として空っぽの籠と交換し、左手に持った籠へひたすら次から次へと放り込む。

「ちょっとフィアンセちゃん。カート使えば?」
「カートは小回り効かないのよ!この通路溢れるおばちゃん軍団の間を縫うように華麗に進むには籠が一番なんだから!」

睨み付けられたその形相はいつもの彼女と違い鬼気迫るもので。思わず二人して「「そ…そうですか…」」と呟いてしまった。
そのあとにもタイムセールの波は続き、あっちで牛乳お一人様百円と言われれば「育ち盛りの青慎の為に!」とおばちゃん共を掻き分け飲み物売り場へと急ぎ、玉ねぎ一個十円と言われれば野菜売り場へと向かう夕鈴に引き摺られる形で荷物係に徹した二人が、鬼門となるスーパー白陽から解放されたのは、入店してから二時間になろうかと言うときだった。

「はー!買った買った!」

至極ご満悦な夕鈴の両手にも充分な重量のスーパーの袋がぶら下がっているが、男二人の両手にはもっと重々しい袋がぶら下がっている。

「ありがとうございます!これで当分買わなくて済みます」

((はう…ッ!!))

この時の満面の笑みは、かつて見たこともないほど輝いていたと、後に二人は秘書に語る。



冷蔵庫が満杯になった光景を満足げに眺めた夕鈴は、ぱたりと冷蔵庫のドアを閉めた。勿論野菜室や冷蔵庫も同じ儀式は終了済みだ。

「ご飯…よかったら食べていきます?所詮庶民の料理ですけど!」

最後は恥ずかしさと、先日断られたのを思い出して吐き捨てるように呟いた。
ぎゅっ、と目をつむって俯く彼女の頬を、少しひんやりとした冷たいものが触れ…思わず彼女は顔を上げた。

「よければ…いただいていい?」
「あ、俺もー!」

二人の笑みに、やっと彼女は顔を綻ばせた。

「じゃあ腕によりをかけちゃいます!」



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