スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 36 →未成年、入室ご遠慮願います。 38
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 36]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 38]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
 

リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 37

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 36 →未成年、入室ご遠慮願います。 38

(……黎翔さんって、こんなふうに笑う人だったかしら?)
端正な顔立ちは、やわらかく笑っても、やっぱり綺麗で。
思わず見惚れてしまう。
紅い瞳は一層やさしい光を宿して――
「行こうか、夕鈴」
「は、はい!」
夕鈴は、あわてて視線を外した。

黎翔の車の前で、夕鈴はぺこりと頭を下げた。
「すみませんけど、今日はこれで失礼します」
「夕鈴?」
「もう買い物に行かないと。今日はスーパーの特売日なんです」
「いいじゃ「よくありません!」
きりっとした顔の夕鈴は、逆らい難い気迫がある。
……今日は夕鈴によく怒られる日だな……。
しかし、嫌ではない。
「じゃあ、家まで送るよ」
「いいです。黎翔さんはまっすぐおうちへ帰ってください。お医者様が今日一日はおとなしくして、って仰ってたでしょ?」
あのヤブ医者め、と黎翔は腹の中で悪態をついた。
黎翔の『頭痛』は、疲労と不規則な生活と栄養バランスの悪い食事のせいにされたのだった。
そのとき、ぽつん、と水滴が顔に当たった。
雨だ。
あわてて帰ろうとする夕鈴を、「待って」と引き留める。
「すみません、黎翔さん。急がないと」
「君が乗らないんだったら、僕も車に乗らない」
「なっ……」
「お二人さん。早くしないと雨が本降りになるよー?」と浩大が運転席から告げる。
病院の駐車場で立ち尽くす二人。
雨は本格的になってきた。

結局、浩大の運転で夕鈴を家まで送ることになったのだが――
「ここで止めてください!」
夕鈴が指定したのは――『スーパー白陽』の前だった。
「フィアンセちゃん、ここでいいの?」
「はい。ここのスーパーは雨の日はさらにセールになるんです!」
「へー」「そうなんだ」全く未知の分野の話題に、あいづちを打つしかない男性陣。
「ここでもういいですから。ありがとうございました」
「僕も買い物に付き合うよ」にこやかに申し出る黎翔。
「でも……」
「いーじゃん。お言葉に甘えちゃえば?車の方が雨に濡れないし」フォローする浩大。
「それはそうですけど……折り畳み傘がありますから」
「それに、たくさん買っても大丈夫だぜ?」
迷う夕鈴に、浩大の言葉はとどめを刺した。

――そして黎翔と浩大は、主婦の戦場を目撃することになる――


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 36]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 38]へ
 

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 36]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 38]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。