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リレーss
未成年、入室ご遠慮願います。 36
§
かかりつけの病院―――しかも院長を呼び出した夕鈴には脱帽した。
超多忙な某医療グループのトップであり内科医の彼がその建物にいたという事実にも驚きだが、彼女が臆することなく「頭が痛いみたいなんです!なんか様子もおかしいし。至急この人の主治医の医師を出して下さい!」と鬼気迫る顔で受付の女性に詰め寄ったのも驚いた。まだ付き合いは浅いが、そんな風に彼を心配する女性など初めてだったから。
「…ね?大丈夫だったでしょ?」
「―――はい。よかった…」
ほっと息をついた彼女が医師の説明を聞き、顔を上げる。にこりと笑って見せたその目尻に微かに光る物を認めて、黎翔の胸がくっ…と苦しくなる。
―――なんだ。これは。
彼が分析する間もなく、恥ずかしそうに…しかしきちんと医師に頭を下げた夕鈴に連れられ、外の待合室で待つ雑用係兼運転手の所へ戻る。
「おかえりー!大丈夫だったでしょ?」
「うん。ホッとした」
「ま、あの人がいきなり顔真っ赤にしたらびっくりするよねー?」
にやにやと浩大が黎翔の顔を覗き込む。既にその理由はバレバレのようだ。
じとりと睨み付けるが全く効かない。
「さ、さっさと行こうぜ?…さて姫?どちらに行かれますか?」
す…っと手を出され。どきまぎして手を乗せようとした夕鈴の小さな手を横からさらった手があった。
「―――夕鈴」
紅い瞳が彼女を見下ろす。見たこともない程柔らかい笑みを浮かべて。
「君は私のお姫様だよ」
「…あーもしもし?秘書サン?」
浩大はスマホ片手に苦笑する。
「今日は当分帰らないと思うぜ?」
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