スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 32 →未成年、入室ご遠慮願います。 34
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 32]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 34]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit
 

リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 33

 ←未成年、入室ご遠慮願います。 32 →未成年、入室ご遠慮願います。 34

会議を終えて、黎翔は皮張りの椅子にどさっと身を預けた。
「まったく、連中にも困ったものだ。頭が固くて古いときている。最悪だ」
「――変化を恐れるのは、人の常でございますれば」
ぴくっと黎翔が反応した。
「……何か言いたいことでもあるのか、周」
黎翔は、影を宿した背の高い男に問うた。彼は周専務。黎翔の良き補佐役である。
彼は目を伏せたまま、答えた。
「いいえ、何も」
「お前がそういう顔をしているときは、何か腹に抱えているときだ。話せ」
「ただの一般論でございます。――今までのやり方に固執して、変化を恐れ、二度とない好機を逃す――よくある話です。どれほど大きな魚を逃したのかは、後になってみないとわからない……」
「…………」
「話は変わりますが、社長。先ほどの会議で……」
「後にしてくれ。ひとりで考えたいことがある」
「かしこまりました」
周専務はそつなく一礼して、部屋を出て行った。

黎翔は机にひじをついて、頭を抱えた。
――変化を恐れるだと?周のやつ、私がマリッジブルーだとでもいいたいのか?
あいにく彼女は偽の婚約者だ。
……私は間違ったことはしていないはずだ。
ただ、線引きをしただけだ。
なのに何なんだ、この、小動物を虐待したような後味の悪さは……。
よくわからないが、不快なものは早く取り除くに限る。

黎翔は携帯電話を取り出した。
文章を作って、眺める。

さっきはごめんね。仕事が思うように進まなくて、君に当たってしまった。おわびにご馳走させて欲しいな。

彼の指は、送信を選ばず、消去を選んだ。



「お呼びですか?社長♪」
浩大はいつものように陽気に挨拶した。
黎翔はついと視線を逸らし、ひとりごとのようにつぶやいた。
「……彼女はどうしているだろうな」
「彼女って?どのカノジョですか?」
今度はじろっと冷ややかな視線が飛んできた。
「あ、フィアンセちゃんのことですね!りょーかい♪」
もちろん浩大は最初からわかっていた。わかっていたが、黎翔を突っつくチャンスは逃さない。
「そうですねー、あんなことがあった後だから、心細いんじゃないかナ?」
「…………」
黎翔は黙って眉をひそめた。
だが、いつもの怖さはなく、どこか困っているような――まるで仲直りの仕方がわからなくて途方にくれている子どものようだった。
――やけに歯切れが悪いなあと思っていたら、そーゆーコトか。
ぷっ……浩大は吹き出したくなるのをなんとか堪えた。
「オレだったら様子見に行っちゃうけど!……社長は忙しいんでしょうね~」
浩大は黎翔の様子を窺いながら、付け加えた。
「社長が忙しいんだったら、オレが代わりに様子見てきてもいいですけど?……どうします?」



もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 愛の檻シリーズ
もくじ  3kaku_s_L.png リレーss
総もくじ  3kaku_s_L.png +小説以外(感想・考察etc)
もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 32]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 34]へ
 

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 32]へ
  • [未成年、入室ご遠慮願います。 34]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。