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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 29

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「「…………」」
夜道を走る車の中で、二人は後部座席に座っていたが、会話はなかった。
運転手だけが陽気に声をかけてくる。
「オレは浩大。社長の運転手とか、いろいろやってまーす。ヨロシクね☆」
「はじめまして。汀夕鈴です。……」
さっきは助けていただいて、とお礼を言おうとして、さえぎられる。
「知ってるよー。社長のフィアンセでしょ?」
浩大はくくっと笑いをかみ殺した。
「いやー、さっきの社長の顔!フィアンセちゃんにも見せたかったな~。フィアンセちゃんが行方不明っていうんで、血相変えちゃってさ。社長のあんなカオ、初めて見たよ」
え……?
「――浩大」黎翔が短くつぶやいた。
「ハイ、黙ってマス☆」
……黎翔さん、そんなに心配していてくれたの?
夕鈴の視線に、黎翔は重い口をひらいた。
「……私の周りには、内心、私を快く思っていない奴らばかりだからな。大したこともできないくせに、嫌がらせだけは忘れない――そんな奴らが少なくない」
「そんなこと、ないです!」
「夕鈴?」
「黎翔さんのことを嫌ってる人ばかりなんて、そんなことないです!私は……、」
言いかけて、言葉が途切れてしまった。
今、私はなんて言おうとしてたの!?
夕鈴がとまどっている間に、いつのまにか黎翔との距離が縮まっていた。
「――君は?」彼の声は、先ほどまでの苦さは消えて――甘かった。
「え……」
「君は、私をどう思っている?」
整った顔が近づいてきて、夕鈴は焦った。
「私は……黎翔さんがやさしい人だって知ってます!」
「…………」
『やさしい』――
思いがけぬ言葉に、黎翔は意表を突かれた。
運転席から、ぶぶっと、こらえきれないように吹き出す音がした。




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