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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 23

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夕鈴を乗せた車が止まったのは、とあるビルの前だった。
「夕鈴、こっちこっち」
黎翔が笑顔で手を振っている。
「夕鈴が来てくれてよかった。親戚に見合いをセッティングされそうでさー。しつこいから、婚約者がいるって言ったら、連れて来いって。無茶苦茶だよねー」
「でも私、制服なんですけど」
「うん。カワイイ」にこにこしている黎翔。
「そうじゃなくて!もっとちゃんとした格好じゃなくていいんですか?」
「なんで?ちゃんとしてるし、可愛いよ?あーあ、あの狸どもに見せてやるのは惜しいなー。僕だって今日初めて見たのに。会議なんかさぼって夕鈴とデートする予定だったのに」
ぶつぶつとぼやき始めた黎翔に、これは何を言っても駄目だ、と夕鈴はあきらめた。

連れていかれたのは、会議室のような部屋だった。
入るなり、一座の視線が夕鈴に集まる。
えらそうなおじさんたちににらまれて、夕鈴は身がすくんでしまった。
後ろから、黎翔の大きな手に肩を抱かれる。
「紹介しよう。私の婚約者、汀夕鈴――私の心をとらえて離さぬただ一人の女性」
「まさか……女子高生か!?」「ふざけるのはよせ!」「そんなことが許されると思っておるのか!?」
「――いいや」
騒がしかった部屋が、黎翔の一言で静まる。
黎翔は夕鈴を見やった。夕鈴が見たことのない顔をしていた。
彼は今、冷やかな威厳を全身にまとっていた。
「法律上は女子は16歳以上であれば婚姻は可能――だが、社会通念上、高校生との結婚は許され難い。心配されずとも、それぐらいの分別は残っている」
「そんな話をしているのではない!」
黎翔は男の怒声を完全に無視した。
夕鈴の頬に手を添えて、じっと見つめる。もはや夕鈴しか眼中にないというように。
「残念だ、夕鈴。私は今すぐにでも君を私のものにしてしまいたいのに」
「れ、黎翔さん……」
いつもと雰囲気の違う彼に見つめられ、夕鈴の心臓は跳ね上がった。
彼は夕鈴の髪の毛を手に取った。
「法律などくだらないと思っていたが……君を縛れるなら、手段など選ばない」
「……っ……」
自分の髪の毛の先が黎翔の口元に運ばれていくのを、夕鈴は眺めていることしかできなかった。
口付けて、黎翔はニッと笑った。
「君の卒業が待ち遠しいな。――では、失礼」
あっけにとられた一同に向かって、黎翔は優雅に一礼し、夕鈴を連れて出て行った。



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