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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 16

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§

前菜に始まり、スープ、メイン、デザートも彼女が好きそうな物にした。こういう時ばかりは今まで付き合った女達が役に立つ。
ただ、彼女達と違うのは…なんともない食事の皿に、一つ一つ感動して見せた事だ。
前菜のぷりぷりとした海老が美味しいと笑い、スープの入った皿が高そうだと恐々持ち上げる。メインのステーキが厚いと騒ぎ、フォアグラにちょっと眉間を寄せる。
でも最後の、飴細工が豪華なデザートには歓声を上げた。

「すごい!こんな飴細工…お祭りでも見たことない!」
「―――お祭り?」
「ええ!こんなべっこう色でなくて…鳥とか、キャラクターとか!見たことないですか?」
「…お祭りなんて、行ったことないから」

子供の頃からそうしたものとは無縁だった。
彼はいつでも跡継ぎたれと帝王学を叩き込まれていた。そんな娯楽とは遥か対称な場所で生きてきたのだから。

「じゃあ、今度行きましょうよ!ね?」





不思議な子だと思った。
商売として春を売っているのに…どこか純粋で。
まるで子供のように振る舞って。
それが計算の上なのかすら判断に戸惑う。

「…ああ、是非」
「いつも馴染みが出店開けてるんですよ。奢らせますから、絶対行きましょうね♪」

いただきます!と今日何度目かわからない挨拶をする。ぺこりと下げた頭に育ちの良さが窺えた。嬉しそうにゆずシャーベットを掬い口に入れる。ほにゃりと緩む頬は全身で「美味しい」と訴えていた。

「喜んで貰えたようでよかった」

今度は僕の番だよ、そう言外に匂わせれば、気づいているのかいないのか「黎翔さん、選ぶの上手ですね!」と返される。
パリパリと飴細工をもったいなさそうに…でも美味しそうに食した彼女が、彼が会計している間にすっかり寝込んでしまったのは予想外だった。





そのまま部屋を取ろうかとも考えた。既に合意の上なのだ、問題はないはずだ。
しかし何故かそういう気にはならなかった。

今だかつて女を一人も入れたことのない自分の部屋へと運び込む。無機質なモノトーンで彩られた寝室のダブルベッドに、彼女を下ろした。
開け放したままのカーテンから月の光が彼女を照らす。その静かな横顔を、彼はただただ見つめた。

そうしてゆっくりと顔を近づける。
吐息と吐息が絡む距離。

暫しその柔らかな吐息を感じていた黎翔は、やがてため息を一つ吐いて、彼女の額に口づけを落とした。





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>sennsyuu様 

この回は瀬津音様の本領発揮!!という感じですよね♪
私も最初に読んだとき、くらくらしてしまいましたv

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