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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 15

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「ッ」
ぴくん、と夕鈴は反応した。
それを目を細めて見届けて、口調を変える。
「おなかすいたでしょ?ご飯食べに行こうか」
「うーん……」
レストランのテーブル席で、夕鈴はメニューと真剣ににらめっこしていた。
「デザート何にするか迷っちゃいますね」
「よかったら僕の分も食べていいよ」
「黎翔さん、甘いもの嫌いなんですか?」
「嫌いじゃないけど――僕は君がいいな」
口元は微笑んでいるが、目はじっと夕鈴を見つめている。
(……私の手作りお菓子が食べたいってこと?きっとお母さんの手作りおやつとか食べたことがないのね)
「今度でいいですか?」にこやかに返す夕鈴。
「――『今度』ね」
翻訳すれば、「今日はNO」ということだ。
……それで逃げたつもり?かわいい兎さん。
黎翔は狼の目で、ななめ前に座っている獲物をとらえた。

夕鈴はテラスの外へ目を向けた。
海と橋が見える。
天気は良いし、潮風が吹いてきて心地よい。
そうだ、とピクニック計画のことを思い出した。
「黎翔さんは好き嫌いってありますか?」
「え?」
「どんなのが好きなのかなって思って。今度の(お弁当作りの)参考にしたいんです」
「(『今度』って……そっちの話?)どんなのが好きって……ベッドで?」
黎翔は低い声でそっと、冗談ぽく聞いた。
夕鈴の耳は「ベッド」を「弁当」と聞き取った。
「ええ。黎翔さんのお好みを教えてください」
「…………」
まさかこんな真面目に事前リサーチされるとは。
『今度』というのは逃げ口上ではなく、本気だったのか……。
あまりにあけすけな聞き方なので、違和感を感じないでもないが。
こんな直球を投げてくる彼女なら、あり得る。
――今までの女とは違う。全然パターンにはまらない。駆け引きがまるで通用しない――
内心驚きを感じつつも、黎翔は艶然と微笑んでみせた。
「君と……試してみないと、わからないな」
強く吹いた潮風が、黎翔の言葉をさらっていった。
「?すみません、よく聞こえなくて」
黎翔は耳打ちするふりをしながら、夕鈴の耳たぶに軽く歯を立てた。
「黎翔さんっ!?」
(そんなにおなかがすいてるのかしら??私がデザート選ぶのに時間をかけちゃったせいね。ごめんなさい!)
「黎翔さん。私……黎翔さんにお任せします」
「夕鈴……」
「(これだけ時間かけていまさらだけど……)それでも、いいですか?」
「全部?」
「はい(前菜なんかも全部黎翔さんに決めてもらった方がいいわ。メニュー見ても私よくわからないし)」
「――わかった」

黎翔さんって、ずいぶん真剣にメニューを検討するのね、と思った夕鈴だった。




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