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リレーss

未成年、入室ご遠慮願います。 9

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「ネクタイ、きゅーくつだから、ゆるめて欲しいな」
「えっと……これ、どうやってゆるめるんですか?」
「こう……」大きな手が夕鈴の指先にからまる。
するっとシルクのネクタイがほどけた。
「あー、気持ちいい♪」
「……そうですか」
夕鈴は目をそらしている。
黎翔は、そそくさと逃げようとした手をつかまえた。
「ねえ、ボタンも外して?」
「えっ……」
「外し方、わからない?」にやりと笑う黎翔。
「わかりますよ!」勢いで3,4個ボタンを開けてしまった夕鈴。
「――ああ、涼しい……」
黎翔はほうっと息をついた。
「お尻、なでてくれないの?」
「わかりました、なでればいいんでしょう!?」
夕鈴はこわごわと彼の髪の中に指をうずめた。
ぎこちない手つきで、彼の髪を梳いていく。
「……そこ、お尻じゃないけど」
「手が届かないんです!なでてるんだから同じでしょ!」
真っ赤になっている夕鈴を眺めながら、黎翔はくすくすと笑いを漏らした。
そよ風が、頬をなでる。
……気持ちいいな……
そういえばここんとこ、新規事業の立ち上げとかで忙しかったからなあ……
風が、ふわりと髪の毛の中に入ってくる。
いや、これは……誰かの手……?
「黎翔さん、寝ちゃっていいですよ」
やさしい声がする。誰だろう。僕にこんな声をかける人いたっけ?
顔が……見えない。
君は、誰――?



「黎翔さん、起きてください。黎翔さん!」
「ん……」
こわばった体を伸ばしながら、黎翔は目を開けた。
女の子が彼の顔をのぞきこんでいる。
この子、誰だっけ。あ、婚約者のふりを頼んだ子だ。
「起こしちゃってごめんなさい。でも、もう家に帰ってご飯を作らないと……」
「今、何時?」まばたきしながらたずねた。
「4時過ぎです」
「えっ……」
ということは、2時間近く寝ていたことになる。
「うわ、ごめん!」
まだ座っていた夕鈴に手を貸して、立たせる。
すると、彼女が倒れこんできた。
「ご、ごめんなさい!ちょっと足がしびれちゃって……」
「まさか、ずっと膝枕してたの?」
「……」
無言はすなわち肯定。
「ごめん!さっさと起こしてくれればよかったのに」
「でも……黎翔さん、疲れてたんでしょ?お休みできましたか?」
夕鈴は微笑んだ。
「…………」
黎翔は言葉を失った。
今まで何人もの女性と付き合ってきたけれど。

この子は、違う――



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