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短編

逃避行

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未来設定、本物夫婦。
健全。





「たーだいまっ♪」
「お帰りなさいませ、陛下」
政務を終えて後宮に帰ってきた陛下は、いつものようにむぎゅーっと夕鈴を抱きしめた。
……あれ?なかなか解放されない。
何かあったのかしら?と夕鈴は思った。
陛下は夕鈴を抱き締めたまま、話し始めた。
「ねえ、ゆーりん。夕鈴は昔、僕のこと、かっこいい王様だって言ってくれたよね?」
「?はい」
「今、言ってくれる?」
「陛下はいつも真面目に頑張っていて、とても素敵な、かっこいい王様です」
「……もう一回」
「ときどきさぼ……息抜きされていますけど、でも後宮へ帰れないぐらいびっちりみっちりお仕事されているときもよくあるし、本当にすごいなあ、と思います」
「ゆーりん!」陛下はさらに強く抱きしめてきた。
「陛下……?」
「もーやだ、疲れたよ~~。王様やめてゆーりんと二人でいちゃいちゃしてたいよーー!!やってもやっても仕事減らないし、狸どもは相変わらずだし!こんなとこヤダ、どっか行きたい!」
陛下はがばっと顔を上げた。
「温泉行こう!ゆーりん、温泉好きでしょ?」
夕鈴の両肩をつかんで訴える目は、いつもと違って、どこか虚ろで。
「好きですけど、でも……」
「でも、何?」
「真面目にお仕事をされる陛下は、もっと好きです」
「…………」
むう、と小犬陛下は唇をとがらせた。
「ゆーりん、ずるい」
「ずるくないですよ。本当のことですから」
「本当のことって?」
「私が……陛下のことを、好きだってことです」
わ、言っちゃった。
夕鈴はぱっと目をそらした。
……でも本当のことだもん。恥ずかしいことじゃない……ううん、やっぱり恥ずかしい。

陛下は再び夕鈴を抱き締めた。
今度は、そっと包みこむように、やさしく。
「……僕も夕鈴のこと、大好きだよ」
「……はい」
夕鈴はおずおずと手を伸ばし、陛下の背中に添えた。

――しばらくそうして、互いのぬくもりを感じることにすべてを捧げていた――

ややあって。
陛下がふう、とため息をついた。
最後にもう一度ぎゅっとしてから、陛下は夕鈴を放してくれた。
「ありがとう、夕鈴」
少し照れたようなまなざしには、先ほどの憔悴しきった色はなかった。
「僕のお嫁さんはすごいね。夕鈴をぎゅーしただけで、温泉に行くより癒された」
「あの……よかったら、お風呂に入りませんか?」
それは、忙しいときは体を清めるだけで湯船にちゃんと浸からない陛下を気遣っての発言だったのだが。
「夕鈴と一緒に?」
「は?」
「はいる、はいる!!ご飯はお風呂の後でいいよね♪」
しっぽをぱたぱたと振っている小犬陛下のるんるんオーラに、夕鈴が勝てるはずもなく――

長い湯浴みの後、のぼせてしまったらしくぐったりとした妃を抱えて、元気な陛下が出てきた。


~終~


陛下にとっては夕鈴をぎゅーするだけで、温泉に行ったのと同じぐらいエネルギーチャージできるんです!
というのを書きたかったのですが。
ぎゅーで終わりにしてもよかったんだけどなあ。

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~ Comment ~

 

www
「お帰りなさ~い!ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」 ってのを一度にしようとすると、こうなるンじゃないですかね?(笑)

>Fullむんっ 様 Re: タイトルなし 

そうかも!そうかもしんない!
私もゆーりんみたいなお嫁さんが欲しいよー!!くそー、陛下がうらやましいっ!

「お妃!これが陛下をお迎えするときの妃の挨拶じゃ!古文書にあったぞ!」と老師。
「『お帰りなさ~い!ごはんにする?お風呂にする?それとも、た・わ・し?』……この、た・わ・しって何ですか?」
「(古文書の写し間違いか?いや……)今から数代前の国王は、健康法に凝っていて、たわしで体を洗っていたという。その名残かもしれんな」
「はあ、なるほど……」

「妃よ、今戻った」
「お帰りなさ~い!ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
「……」陛下は目を見開いた。
あれ?私、間違ったかしら?もう一度言った方がいいかな?
しかし、言い直す暇もなく。陛下にがばっと抱き付かれた。
「ゆーりん!ゆーりんがいいよっ!!」
「え?え?」

ナイスです(笑) 

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