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原作の感想

【ネタバレss】57話その後

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57話のネタバレです。






















「怖い方が望ましいなら…それもよかろう。どうせこれで失う」
私を冷たく見下ろすのは、冷酷非情の――狼陛下。

負けてたまるか!
夕鈴はにらみ返した。
「『狼陛下』で脅そうったって、無駄ですからねっ。そんなの、どうせ演技じゃない!」
演技なんかに負けないんだから。
私の気持ちは、本物だもの。

クス、と余裕たっぷりに陛下が笑う。
「『狼陛下』が演技だと?君はまだそう信じていたのか」
「――え?」
陛下は壁に両手をついて、夕鈴は壁と陛下の腕に囲まれてしまった。
「君は疑うことを知らな過ぎる。だから――つけこまれる。私のような悪い狼に」
綺麗な顔が、ゆっくりと近づいてきた。
凍り付くような冷たさと、怖いぐらいの美しさが、そこにあった。
「『狼陛下』は、演技ではない。これも私の本性だ」このうえなく明瞭に発せられる陛下の言葉。
「う、そ……」
否定をつぶやきながら、夕鈴はすとんと納得していた。心のどこかで、すでに気付いていたような気がした。

でも、それなら……
演技の勉強なんて言ってたことも、演技のやりすぎだと言ってたことも。
あれも、これも、全部――
「ずっと……私をからかってたんですね」
「ちが、」
陛下が何か言ったようだったが、夕鈴は聞いていなかった。
「ひどい……!人の気持ちをもてあそぶなんて、最っっ低!!」
むっと陛下の口がゆがむ。
「人の気持ちをもてあそんでいるのは、君の方だろう!」
「変な言いがかりはやめて下さい!いつ私が貴方をもてあそんだっていうの!?」
「いつもだ!!」
陛下の叫びに、夕鈴はびくっとした。
赤い瞳が、自分を見下ろしている。
「いつだって君は……人の気も知らずに……私がどんな思いで、君を――」
夕鈴の頬に触れそうになった手は、すっと下ろされた。陛下はふいっと横を向いた。
「とにかく、――君のためにできることなら何だってしたい。その気持ちに嘘はない。それはわかって欲しい」
「わからないわよ馬鹿っ!!じゃあ私がここに残りたいって言ったらどうするの?」
「それは駄目だ」
「ほら!やっぱりできないんじゃない。――うそつき」
陛下は太く息を吐いた。聞き分けのない子どもを前にして、怒鳴るのを抑えている大人のように。
「君は残りたいとでもいうのか?ここにいたって、君には何の得にもならない。危険な目にあったり、嫌がらせを受けたり――損なことばかりだ」
「損とか、得とか、どうしてそういうことばかり言うの?もっと他にあるでしょう?それだけじゃないでしょう!?」
「――何を言っているのか、わからない」
「っ……」
馬鹿にされたと思った夕鈴は、思わず手を振り上げた。
だが、陛下の顔には、冷たくあざ笑っているような気配はどこにもなくて。
ただ、途方に暮れているような表情しかなかった。

「わからない」って……馬鹿にしているとか、上から目線とか、そういうことじゃなくて。
この人、本当にわからないんだ。
損とか得とか、そういうことでしか、わからないんだ。
――どうして私が、貴方のそばにいたいと思うか――貴方には、わからないの……?

手を振り上げたまま固まってしまった夕鈴を、どう受け取ったのか。
「それで君の気が済むのなら、好きにするがいい」
陛下は眼を閉じて、うなだれた。

無防備な陛下の姿。
夕鈴の怒りはかき消えて、おだやかな哀しみに似た感情が、ひたひたと胸に満ちてゆく。

陛下……

夕鈴は、陛下の頬を叩く代わりに、そっと両手で包んだ。
いぶかしげに陛下が目を開けた。
「夕鈴……?」

間近で陛下と目が合って、自分の気持ちを悟る。
……どこにも行くあてのない気持ちだけど……
それなら、ここに置いていこう。
これで最後。これで終わり――

「陛下……好きです」

陛下の目が、一気に見開いた。
それを見届けてから、夕鈴は頭を下げた。
「今までお世話になりました」
そのまま顔を合わせることなく、立ち去ろうとする。
「待って!」
ばん、と陛下の手が壁をついて、行く手をふさがれた。
「夕鈴、私は」
「言わないで!……何も言わないでください……お願い……」

困るとか、ごめんとか、聞きたくない。
きっと陛下は困ってる。
私なんかが陛下のこと好きだって、迷惑なだけよね……

困惑しているであろう陛下を見たくなくて、夕鈴はぎゅっと目をつぶっていた。

……ん……?

温かなものが、唇に触れた。
それは夕鈴の唇の感触を覚えこもうとするかのように、あらゆる方向から確かめ、夕鈴にも己の感触を記していった。

目を開けると、きらきらした瞳が待ち構えていた。
陛下、困っているというより、なんかすごく生き生きしてる……?
「い、今の……」
「君が何も言うなと」
「それは、……なんで……」
陛下は微笑んだ。それはそれは艶やかに。
「愛し合う者同士が、唇を重ねてはいけないか」

……え?
ええーーーーっっ!?

ぷつん、と糸が切れるように、夕鈴の意識は途切れてしまった。





妄想が止まらなくて、書いてしまいました。
陛下は、狼陛下は演技じゃない、って言えば夕鈴が怖がって逃げるとでも思っていたんだろうか。
前に「夕鈴は本当は結構怖がりなんだから、無理して狼陛下にあわせなくてもいいんだよ」みたいなこと言ってたし。
貴方の脳内の夕鈴はどれだけか弱いんですか(笑)

個人的には、陛下が「いつもだ!!」と言うのは半分笑うところのつもりで書きました。陛下の心の叫びを代弁してみました(笑)それがなぜ笑うところなの?……どうも最近、陛下をいじめてしまうクセが……

やっぱり夕鈴のほうがケンカ慣れしてると思うんですよね。どう考えても。
陛下はケンカし慣れてない。駆け引きとか策略は慣れてるけど。

ああ~サイン会行ってみたいけど、どうしよ。4月の土曜のスカイツリーって激混みじゃないのか?そもそも整理券がとれるのか?名前を入れてもらうのは本名じゃなくてもOKですか白泉社さん?



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~ Comment ~

うわーー,いい(^^)! 

サイコーです!思わず笑っちゃうところとか(爆)、ツボです。
全く。両思いなのに気付かないなんて、アホやろ、おまえらアホやろーと言いながらsennsyuuは暮らしております。それでは、またね~

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>sennsyuu様 Re: うわーー,いい(^^)! 

本当にね~。おバカな子たちですね……。馬鹿な子ほどかわいいというやつかもしんない(笑)
陛下は演技が身に付きすぎているし、夕鈴は演技は下手なくせに我慢は上手だから、そこで見抜けなくてつまずいちゃうのかな。手のかかる子たちだわ、まったく。

>狛キチ 様 Re: NoTitle 

とんでもない悪女だと思います。陛下にしてみれば、いつも振り回されてるし。よかれと思ってやってるのに、引っ掻き回されるし。しかしその状態を楽しんでいるフシもありますね(笑)
なんというか、お互い、子ども時代が短かった(陛下に至ってはほぼない?)のではないかと思います。お互い、甘えるとか、そういうのが欠落したままここまで来てしまっている。そういう意味ではやはり似合いのカップルというか。

原作モードで考えると、夕鈴は「君が私の妃だ」と言われただけで腰抜かしちゃうし、ちょっと陛下の襟元がゆるいだけで目をそらすし、道のりは険しいと思います。だから二次(笑)

>聖璃桜様 Re: ありそうなお話ですね。 

夕鈴も甘えるということを覚える必要があるでしょうね。甘えるというか、ゆだねる?しかしあまり行き過ぎても夕鈴でなくなってしまうような気も……。
なんだかんだ言って、この二人、同レベルなんじゃないかという気がしてきました。他に頼らないという姿勢は、夕鈴にも陛下にも共通していますし。そんな二人がお互いに甘え合い、癒しあうような大人二次が書けたらいいなあ。

NoTitle 

お久しぶりです。
何度も読み返してしまいました。
いいですね。
はやくそういう展開で、本物夫婦になればいいのに。←

>さくらぱん様 Re: NoTitle 

早く展開してほしいような、そうでないような……。
とりあえず今回は、夕鈴が狼陛下が演技でないと気付くところまでは進むのではないかと思いますが。
次号が楽しみですね。
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