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 ←花冷え【第44話ネタバレ含む】 →毒 おまけ
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短編

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夕鈴はまだバイト妃。
ちょっぴりダークな内容含みます。浩大が仕事してます。短いです。



「あれ、夕鈴。その爪、どうしたの?」
陛下は目ざとい。
夕鈴はいたずらを見つかった子どものように赤くなった。
「これは、女官の方が・・・」
深紅に塗られた爪は、妖艶な成熟した女性を思わせる。
女官に、たまにはこういうのもよろしいのでは、とすすめられたのだが・・・。
やっぱり自分には似合わないんじゃないか、と夕鈴は不安だった。
「女官?いつもの侍女は?」
「風邪だそうです。たいしたことはないそうですけど、私にうつってはいけないそうなので」
「そうか」
陛下はなにやら難しい顔をしている。とても、褒めてくれるとか、そういう雰囲気ではない。
「あの・・・」夕鈴はおずおずと尋ねた。「やっぱり、似合いませんよね?私には、こんなの」
「君にはそんなものは必要ない」
どくん。
はねつけるような陛下の口調に、心臓が反応して。鼓動が、低く重く響く。
もしかしたら、たとえ演技でも、陛下に褒めてもらえるかも・・・という一縷の望みは、あっけなく絶たれた。
「そ、そうですよね!私、落としてきます!」
ぱたぱたと、夕鈴は走り去った。

夕鈴が出て行くのを見送ってから、陛下は呼んだ。
「浩大」
「はい」隠密は潜んだまま返事した。
「任せる」
「承知」



後宮の廊下を、女官が音もなく走っている。
その行く手を浩大がさえぎった。
「ハイ、ちょっと待った」
「私、急いでおりますの」
「お妃ちゃんの爪を塗ったのは、あんただろ?」
女官の表情が変わった。得物も持たずに浩大に襲い掛かる。
「おっと」
浩大は難なく交わし、女の手首をとらえた。女の爪も、深紅に塗られていた。
「この色、猛毒の朱砂を溶いたものだろ。この爪で思いっきり引っかかれたら、あの世行きだ」
女はもう片方の手を振りかざしたが、浩大に捕らえられる。
「お妃ちゃんの爪に塗っておいて・・・陛下が背中を引っかかれたりしたら、そのまま昇天ってわけ?おっかないなぁ」
女は無言で浩大をにらみつけた。
浩大はかまわず、話し続けた。
「この爪を剥がしたら、どうなると思う?毒がまわって自分がやられちゃうかもね」
女はひるんだ。
「・・・試してみる?」
浩大はニッと笑った。夕鈴の前では決して見せない表情で。



事の顛末を報告した後に、浩大は続けた。
「陛下。お妃ちゃん、なんか誤解してるっぽいケド。ちゃんと説明しなくていいんですか?」
「その必要はない。--彼女に知らせる必要はない」
お妃ちゃんに、闇は見せたくないって?
ホント、大事にしまいこんでるよなぁ。骨抜きじゃん。
・・・お妃ちゃん、アンタ猛毒より恐いかも・・・。
隠密はこっそり苦笑した。



~終~



羽梨様のめっちゃかっこいい浩大にやられました。
夕鈴の侍女は一服盛られたっぽい。猛毒の設定は適当です。


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~ Comment ~

NoTitle 

久しぶりの更新ですね!
今回も良かったです♡

> 陽向様 

コメントありがとうございます♪ほそぼそとやっておりますので、たま~にでも遊びに来てください♪
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