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 ←【感想】第37話 →夢の通い路 
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短編

兎のおそうじ

 ←【感想】第37話 →夢の通い路 
演技夫婦です。小犬陛下です。女性上位なお話?とっても健全・・・のはず。小ネタ。



夕鈴は掃除婦のバイトをしていた。
珍しく老師にも浩大にもじゃまされず、一人で無心に仕事していたとき。
突然、目の前が暗くなった。
「きゃああっ!」
「だ~れだ」
「・・・もう、陛下!悪ふざけはやめてください!」
後ろから目隠しをしていたのは、陛下だった。
「だって夕鈴がお掃除に夢中で、僕に気づいてくれないんだもん」すねるように言う陛下。
「当たり前です!気配を殺した陛下にどうやって気付けというんですか!?」
「んー・・・愛の力で?」小犬陛下はにっこり笑った。
「無理です」そっけなく言うバイト妃。
陛下はむ~と不機嫌そうな顔をした。
「ゆーりん、冷たい」
「今はお掃除中なんです。邪魔しないでください」
「・・・はい」

掃除中の夕鈴はやや強気である。
しかしそんな夕鈴も大好きな陛下であった。
しかられるとわかっていても、ついついちょっかいを出したくなってしまう。
だが、追い出されては元も子もないので、彼は夕鈴にじゃれつくのはあきらめて見るだけで我慢することにした。

夕鈴は再び清掃作業に戻って、てきぱきと作業をこなしている。
--いつもの格好も可愛いし、離宮であでやかに装った姿も素敵だったけれど。
質素ななりをしていても、掃除している夕鈴はとても生き生きしていて、きらきら輝くようで、やっぱり綺麗だと思う。
僕のお嫁さんはどんな格好をしてても可愛いなあ~、などとデレまくりの小犬陛下であった。

一方の夕鈴は、ギャラリーがいるので気が散って仕方がない。
それでもしばらく我慢していたのだが、ついに我慢できなくなった。
「あの、陛下。掃除の邪魔なので、出て行っていただけませんか」
「もう邪魔しないよ~。僕も手伝うからさ。高いところとか、夕鈴は手が届かないでしょ?」
「とんでもない!陛下に手伝いなんかさせられません!」
「えー・・・」
小犬陛下が耳を折りたたんでいるように見えた。人懐こい大きな犬が、かまってもらえなくてしゅーんとしているようだった。
夕鈴はなぜか罪悪感を感じてしまった。
(ちょっと強く言い過ぎたかしら。でも間違ったことは言ってないわよね?だいたい王様がそうじをしたいなんていうのがヘンなのよ。)
・・・でも・・・。
夕鈴はため息をついた。
「あのー、陛下?」
「うん!」ぱたぱたと尻尾を振るように、元気よく返事する小犬陛下。
「ちょっと、高いところのものを下ろしたいので。台の下で受け取っていただけますか?」
「僕が取ってあげるよ!」
「ダメです。手伝いをするというなら、私の言うことをちゃんと聞いてください」
夕鈴の目は冷静かつ真剣である。
--将は戦場においては王命も聞かず、という。掃除という戦において、最高責任者は夕鈴なのだ。
「・・・ハイ」王は従った。

そんなこんなで、陛下は夕鈴の手伝いをすることになった。
夕鈴が台の上に立って、棚の上のつぼを取って、下にいる陛下に渡すという作業である。
夕鈴は手際よく、空のつぼを渡していった。
ところが、その中のひとつが、なかなか動かない。
(う・・・意外と重い?空かと思ったけど、これだけ中身入ってるのかしら?)
夕鈴は両手を添えて、気合を入れた。
「よいしょおっ!・・・ああっっ!!」
手元が滑って、つぼが落ちそうになった。
それを追っかけて、夕鈴は台の上から足を踏み外してしまった。
「夕鈴!!」
陛下は夕鈴を抱きとめた。
つぼのふたが外れて、どばっと勢いよく中身が出てきた。陛下は頭からつぼの中身をかぶってしまった。
あたり一面に、花の芳香がただよう。陛下のお肌は、つやつやを通り越しててかてかになっていた。
つぼの中身は、香油だった。
「きゃー!陛下、早く脱いでくださいっ!シミになっちゃう!!」
「えっ・・・」
「早く早く!!」
「ちょ、ちょっと、夕鈴・・・」

するとそこへ、騒ぎを耳にしたりじゅんが入ってきた。
「なんです、騒々しい。掃除ぐらい静かに・・・」
言いかけて彼は凍りついた。
彼が見たものは--
床の上に仰向けに横たわっている陛下。
その上に、馬乗りになっている掃除婦姿の夕鈴。
しかも夕鈴は陛下の衣の衿に手をかけて、強引に脱がそうとしている。
王が掃除婦に襲われている図であった。



その後、いつものようにりじゅんのお説教があった。
「まさか陛下を襲わないようにと妃に注意しなくてはならないとは・・・」
「すみません・・・」
夕鈴は言い訳のしようもなく、かしこまって傾聴するしかなかった。

陛下はといえば--
(ワイルドな夕鈴もかっこいい・・・)と妃に惚れ直したかどうかは不明である。

おしまい☆

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~ Comment ~

NoTitle 

おぉ、夕鈴積極的ですね。
香油を壺一つかぶってしまった陛下。
壺、割れませんでした?
そうしたら借金追加ですよね。きっと。

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>通りすがり様 

コメントありがとうございます。
夕鈴、家事が絡むと真剣モードだと思うので。
そのへん妥協はないと思います(笑)
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